富士登山、あなたはどのルート・コースを選ぶべき?タイプ別・体力別に「これ一択」を言い切ります【2026年版】
富士登山、あなたはどのルート・コースを選ぶべき?
タイプ別・体力別に「これ一択」を言い切ります
情報を並べるだけの記事は読み飽きた方へ。ヤマトリップが現場経験をもとに、あなたの答えを明確にお伝えします。
「富士山のルートって、結局どれがいいの?」
「ツアーはどれを選べばいいかわからない」
検索すると、ルートの特徴を並べた記事がたくさん出てきます。でも正直、読み終わっても「で、私はどれにすればいい?」となりませんか。
富士登山は、準備した人ほど楽しい山です
「いつか富士山に登ってみたい」――そう思い続けてきたあなたが、今この記事を読んでいる。それだけで、もう一歩踏み出しています。
富士山は日本一の山です。登った人だけが知っている景色、山頂で味わう達成感、一緒に登った仲間との記憶。それは一生モノの体験になります。
富士登山は、毎年20万人以上が挑戦しています。その多くが登山未経験者です。特別な登山技術は必要ありません。あなたと同じような方が、毎年たくさん山頂に立っています。
だからこそヤマトリップでは、全行程にプロのガイドが同行します。正しい歩き方、ペース配分、高山病への対処。ガイドがそばにいることで、はじめての方でも安心して山頂を目指せます。
ただし、準備した人ほど楽しめる山であることも事実です。無計画に登ると六合目でリタイアという現実もあります。だからこそ、ルートとコース選びは慎重に行う必要があります。
自分の体力とタイプに合ったコースを選べば、初心者でも驚くほどスムーズに山頂まで歩けます。この記事で、あなたの「正解」を見つけましょう。
今すぐ始められる体力づくり
大げさな準備は必要ありません。日常生活の中でできることから始めましょう。
- 通勤でエレベーターの代わりに階段を使う。一駅手前で降りて歩く。
- 坂道ウォーキングを週1回・1時間から。少し苦しいと感じるペースで、信号以外は止まらずに歩き続けることがポイントです。
- スクワットを1日5分取り入れるだけで、登山の登り下りで起きやすい関節痛の予防になります。
体力づくりは、登山日が近づいてからでは間に合いません。遅くとも登山予定日の3ヶ月以上前から始めるのがおすすめです。富士山という目標があれば、続けるモチベーションも自然と湧いてきます。登山当日までの3ヶ月も、富士登山の一部です。
まずルートを選ぶ
富士山の登山ルートは「4ルート」と言われますが、実質的には5つのルートで考えるのが正解です。4つの基本ルートは吉田・富士宮・御殿場・須走。そしてもう一つが、富士宮ルートと御殿場ルートを組み合わせた「プリンスルート」です。
この記事では、ヤマトリップが販売している富士宮ルートとプリンスルートの2ルートを中心にご案内します。須走・御殿場の単独ルートは上級者向けのため割愛します。
あなたはどのタイプ?
「確実に登頂したい」「体力に自信がない」「山頂泊という特別体験がしたい」方へ
富士宮ルートの最大の強みは、全ルート中で往復の歩行距離が最短(約9.6km)であることです。
「距離が短い=急登でつらい」と思われがちですが、これは誤解です。距離が短い分、体力の消耗を抑えながら効率よく標高を稼げます。具体的な数字で見ると、その差は歴然です。
たとえば吉田ルートで本八合目まで登ろうとすると、1日目だけで約5.2kmを歩く必要があります。一方、富士宮ルートならそれより短い3.8kmを歩くだけで、山頂直下の九合五勺(標高3,590m)まで到達できます。同じ距離でも、より高い場所にいられるのが富士宮ルートの威力です。
さらに富士宮ルートには、他のルートにはない選択肢があります。日本で唯一、山頂(標高3,740m)に泊まれる「頂上富士館」への宿泊です。朝起きてドアを開けたらそこがご来光、という体験は、富士宮ルートでしかできません。
剣ヶ峰(日本最高地点・3,776m)に最も近い場所に山頂があるため、お鉢巡りなしで最短距離で「本当の日本一」に立てる点も見逃せません。
- 体力に自信がなく、確実に登頂したい
- 最短距離・最少体力消耗で山頂を目指したい
- 山頂泊という一生に一度のプレミアム体験がしたい
- 剣ヶ峰に最短で立ちたい
「混雑を避けたい」「絶景が見たい」「地方から参加したい」「2回目の富士登山」の方へ
プリンスルートは、富士宮口五合目から宝永火口を経由して御殿場ルートへ合流するルートです。現天皇陛下が皇太子時代に歩かれたことで知られ、近年じわじわと注目を集めています。
最大の魅力は、富士山の4ルートのうち、宝永火口を通過できるのはプリンスルートだけであること。約300年前の噴火で生まれた直径約1kmの巨大な火口は、まるで別の惑星に来たような荒々しい景観が広がります。吉田ルートや富士宮ルートをいくら歩いても、この景色は見られません。
混雑面でも大きな差があります。吉田ルートには富士山全体の登山者の半数以上が集中し、週末は登山道が渋滞します。一方、プリンスルートが合流する御殿場ルートは、富士山で最も登山者が少ないルートです。
また羽田空港9:45発の設定により、全国27空港から朝一番のフライトで当日参加が可能です。北海道・東北・九州から前泊なしで週末だけで完結できます。
- 混雑を避けて静かに登りたい
- 宝永火口の絶景など、富士山ならではの景観を楽しみたい
- 地方在住で前泊なしで参加したい
- 吉田ルートを登ったことがあり、2回目は違う体験がしたい
どちらか迷ったら
| 富士宮ルート | プリンスルート | |
|---|---|---|
| 総歩行距離 | 約9.6km最短 | 約14.5km |
| 混雑度 | やや多い | 少ない |
| 絶景 | 駿河湾・剣ヶ峰最短 | 宝永火口(唯一) |
| 山頂泊 | 頂上富士館あり | なし |
| 地方からの参加 | 新宿7:30発のみ | 羽田9:45発対応 (全国27空港) |
| こんな人に | 体力に自信がない・確実に登頂・山頂泊 | 絶景・混雑回避・地方から参加 |
※ 吉田ルートは設備が充実していて初心者にも安心感がありますが、混雑・距離の長さを考えると、以上に当てはまる方には上記2ルートをおすすめできます。
次にコースを選ぶ(体力レベル別)
ルートが決まったら、次は山小屋・出発時間・体力レベルでコースを絞ります。同じルートでも、どの山小屋に泊まるかで登頂率と体験は大きく変わります。
山口山荘泊コース
このコースの設計思想は「試合前のジョギング」です。1日目は歩行距離わずか2.2km・約3時間。いきなり高い山小屋を目指すのではなく、まず体を富士山の空気と傾斜に慣らしながらウォームアップします。足を温めたら日暮れ前に山小屋(3,010m)へ。夕食をとって深夜の山頂アタックに備えます。
2日目は約12時間の行動になりますが、「動いて慣らした体」は驚くほどスムーズに動きます。「楽に登れるコース」ではなく、「1日目を戦略的に使って2日目の登頂率を最大化するコース」です。
| 1日目 | 2日目 | |
|---|---|---|
| 歩行距離 | 2.2km | 7.4km |
| 行動時間 | 約3時間 | 約12時間 |
| 宿泊標高 | 3,010m | - |
砂走館泊コース
宝永火口の絶景を楽しみながら砂走館(3,090m)へ。山頂アタック時は不要な荷物を山小屋に預けて身軽に挑めます。全国27空港から羽田経由で当日参加可能なため、地方在住の方に特におすすめのコースです。
| 1日目 | 2日目 | |
|---|---|---|
| 歩行距離 | 4.8km | 9.7km |
| 行動時間 | 約4.5時間 | 約10.5時間 |
| 宿泊標高 | 3,090m | - |
胸突山荘泊コース
歩行距離3.8km・約6.5時間で九合五勺(3,590m)まで到達。翌朝は山頂まで残りわずか500m。体力を温存したまま最後のアタックができます。胸突山荘の焼印は富士山で唯一「登頂年月日」入りの特別仕様(受付17時まで)です。
| 1日目 | 2日目 | |
|---|---|---|
| 歩行距離 | 3.8km | 5.8km |
| 行動時間 | 約6.5時間 | 約8時間 |
| 宿泊標高 | 3,590m | - |
赤岩八合館泊コース
宝永火口を楽しみながら赤岩八合館(3,300m)へ。現天皇陛下も宿泊された歴史ある山小屋で、夕陽が山の影を地面に映す「影富士」と手作りカレーが名物です。山頂から戻った後の温かい朝食(ご飯・ハムエッグ・味噌汁)も格別です。
| 1日目 | 2日目 | |
|---|---|---|
| 歩行距離 | 5.7km | 8.8km |
| 行動時間 | 約5.5時間 | 約9時間 |
| 宿泊標高 | 3,300m | - |
頂上富士館泊コース
標高3,740m、日本一空に近い場所で過ごす一夜。他の登山者がヘッドライトで暗闇を登っている早朝、あなたは山小屋のドアを開けるだけ。目の前に雲海と神々しいご来光が広がります。1日目の行動時間は約7.25時間と全コース中最も長く、相応の体力が必要です。
| 1日目 | 2日目 | |
|---|---|---|
| 歩行距離 | 4.3km | 5.3km |
| 行動時間 | 約7.25時間 | 約7時間 |
| 宿泊標高 | 3,740m | - |
あなたの一択はこれ
| 体力レベル | コース | こんな人に |
|---|---|---|
|
★ ★ ★ ★ ★
|
山口山荘 富士宮ルート |
ふだん運動していない・とにかく登頂したい |
|
★ ★ ★ ★ ★
|
砂走館 プリンスルート |
絶景・地方からの参加・無理はしたくない |
|
★ ★ ★ ★ ★
|
胸突山荘 富士宮ルート |
最短距離・高所泊で登頂率を最大化 |
|
★ ★ ★ ★ ★
|
赤岩八合館 プリンスルート |
絶景+頂上に近い山小屋・食事も楽しみたい |
|
★ ★ ★ ★ ★
|
頂上富士館 富士宮ルート |
山頂泊のプレミアム体験・体力に自信あり |
富士登山は、毎年20万人以上が挑戦しています。その多くが登山未経験者です。特別な登山技術は必要ありません。毎年「登山なんてしたことがない」という方が、ガイドと一緒に山頂に立っています。
プロのガイドが全行程に同行し、歩き方・ペース配分・体調管理をサポートします。あなたがやることは、自分に合ったコースを選んで、当日全力で歩くことだけです。
コースが決まったら、ツアー詳細を確認する
全プランの料金・山小屋・出発時間・特徴をまとめて確認できます。
人気の日程から埋まっていきますので、早めにチェックを。